admin≫

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベッド 

自宅から車で20分ほど先にあるT病院

この時間は、ひどく渋滞する大きな道路沿いに建っている。

早く辿り着くためには、回り道して裏道を通れば良いのだが

今の私に狭い道の離合が出来るかどうか、

ここで事故を起こせば息子のところへ行けなくなる。

イライラしながらも大きな道路を進んだ。


やっとの思いで病院へ到着。

受付の人に救急車で運ばれた子の母だと名乗り、息子の居場所を尋ねる。

CIUや緊急オペ室でないと聞き、ホッと胸を撫で下ろす。

安心すると、心配していた気持ちは怒りに変わった。

「ケンカなんかしやがって~!」

ゲンコツのひとつも食らわしてやろうと意気込み、息子のベッドへ突き進む。


前回までに書いたように、病院の中には詳しい。

看護婦さんに尋ねる事もなく、息子のいる場所へ。

そこは小さな息子を背負っては何度も運び込んだ場所。

緊急外来は、勝手知ったるなんとかというものだ。



数個並ぶベッドを見回す。

まだ検査中なのか?

息子の姿が見当たらない。

広くはない部屋の中のベッドをひとつひとつ見て回る。

やっぱり息子の姿は無い。


入り口から、再度、部屋の中を見渡してみる。

小さな子供と老人、そして仕事中に怪我をしたのだろうか

作業着姿の人もいる。

顔の見えぬよう毛布に覆われたベッドは、小さな子供だろう、とても小さな身体が横たわっている。

横には、お母さんらしき若い女の人がついている。


やっぱり息子の姿は無かった。



仕方なく、看護婦さんに尋ねてみる。

「ここですよ。」

部屋の真中に置かれたベッドの前で指を差す。

どこ?

自分の目を疑う。

確かに男の子らしき子が寝ているベッド。

そのベッドの子は、とても小さいのだ。

いくら小さくても息子は中学三年生、すでに私の身長を超えている。

頭も小さく、とても14歳の少年が寝ているとは思えなかった。


小さな坊主頭を覗き込んで見る。

その顔に驚く。

息子じゃない!

とっさに叫びそうになった。



血の気の引いた顔とボコボコに腫れた頭


その顔をどう表現すればいいのだろう。


頬は赤く腫れ上がり、鼻がある場所は全て真っ青だ。

オデコや顎も青と赤が混ざっている。

肌色はどこにあるのかわからない。

赤く腫れあがるといっても普通の赤さではない。

どう表現していいのか

今まで見た事もない人間の顔だった。

細長い顔はまん丸に腫れ上がり、まるで別人のようになっている。

表情の無い真っ白の顔


何度もこの子の顔を見ながら通り過ぎたはず。

我が子の顔を見間違う事があるのだろうか?

14年間育てた息子の顔がわからない母親がいるのだろうか?




それほどに、息子の顔は変形していた。




スポンサーサイト

この記事へのコメント

こうして、この時の状況を詳しく知り、言葉も見つからないほど絶句しています。思い返して書くだけでも、どんなにかつらかったことでしょう。
胸が詰まります。
コメントありがとうございます。

あの時は、本当に自分を抑えるだけで精一杯だったように感じます。
少しの時間が経ち、冷静に当時の記憶を思い返す事が出来るようになりました。
まだ気持ちの整理が追いつかないからでしょう。一つの記事を書くだけで数時間も費やしてしまう事もあります。
私でさえ、こんな気持ちになるのに、息子はどんな気持ちでいるのでしょうか。
考えただけでも、苦しくなります。

今でも思い出し、取り乱しそうになりますが、頑張って書き綴っていきたいと思います。
これからもよろしくお願い致します。
そんな事になっていたらと想像するだけで辛いですね。
自分だったら相手に殴りかかりそうですが・・・。
その後相手、学校の態度が気になりますが。
コメントありがとうございます。
あれから、毎日が暗く哀しい日々が多かったです。
相手を殴れるものなら殴りたかったです。
殴るというより、全く同じ目に合わせてやりたいと思いました。
加害者にあの時の息子の恐怖を味あわせてやりたいです。

息子の学校は、最低限の事はしてくれたのではないかと。
ただ、今になって思い出せば学校を守るためにだけの処置だったのかもしれません。
加害者の通う高校は、このままなら甲子園出場になるかもしれません。
今は知らぬフリです。
地元の受験生は、特待生の招待があっても進学させたくないという保護者も多い学校です。
このままであれば、噂どおりの学校と言われても仕方ないかと思います。

この加害者のような子を集めてでも甲子園を目指す高校だと。
この記事へコメントする














文字サイズ無限回変更 _
(お好みの文字サイズになるまでクリックしてください)
プロフィール _

月の涙

Author:月の涙
大切な人を傷つけられた時、あなたならどうしますか?


暗く重い内容のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
思い出したくない事が多く、更新が遅れたりコメントの返事が遅れるかもしれません。
コメントは承認制になっています。
批判等も受け付けますが、このブログの内容に合わないものは削除させていただく場合があります。どうぞ、ご了承ください。

私の心の叫びが届いた方がいましたら、リンクをお願い致します。
このブログにリンクを表示しても良いと思われた方は連絡してください。
少年法という厚い壁に守られた加害者少年が罪に問われる事はありません。でも、このままではいけないのです。
同じような被害者が出ないために、この事件を皆さんに知っていただきたいと思っています。

FC2カウンター _
最新コメント _
FC2ブログランキング _
リンク _
月別アーカイブ _
ブロとも申請フォーム _
QRコード _
QRコード
カテゴリ _
フリーエリア _
読んでください!
RSSリンクの表示 _
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。